用語解説

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主な用語の定義は以下のとおりです
用語
定義
EIAJ規格 電子情報技術産業協会(JEITA)規格 EIAJ RC-2364A 「アルミニウム電解コンデンサ用電極はくの試験方法」 (1999年3月改訂)
コンデンサ 特に断わらない限りアルミニウム電解コンデンサを意味する
コンデンサに使用する電極用アルミニウム箔
化成処理 箔の表面に、誘電体であるアルミニウム酸化皮膜(Al2O3)を陽極酸化によって生成させる処理
化成箔 表面に化成処理を行なった箔
未化成箔 表面に化成処理を行なっていない箔
陽極箔 コンデンサの陽極に用いる箔
陰極箔 コンデンサの陰極に用いる箔
化成電圧 Vfe 未化成箔を化成処理するときに印加する最終電圧
定格
皮膜耐電圧
Vp
Vf
化成箔の皮膜耐電圧(Vtp、Vt)の定格値で、受渡当事者間の協定による電圧
JCC製化成箔はVtp(V)≧Vp(V)、Vt(V)≧Vf(V)である
なお、Vpは極低圧用化成箔の定格皮膜耐電圧を示し、Vfはそれ以外の化成箔の定格皮膜耐電圧を意味する
立上がり時間 Tr 「皮膜耐電圧試験法」の電流を流し始めてから化成箔への印加電圧が定格皮膜耐電圧(Vp、Vf)の90%の値に上昇到達するまでの時間【EIAJ規格】
皮膜耐電圧 Vtp
Vt
「皮膜耐電圧試験法」の測定で得られる化成箔の耐電圧で、立上がり時間(Tr)から3分後の電圧とする
ただし、未化成箔を「未化成陽極箔化成処理方法」によって化成処理した場合は、Trから1分後の電圧とする【EIAJ規格】
なお、Vtpは極低圧用化成箔の皮膜耐電圧を示し、Vtはそれ以外の化成箔の皮膜耐電圧を意味する
定格電圧 WV コンデンサの定格電圧
純水 純度が高く、25±2℃における比抵抗が10MΩ・cm以上の水
水和処理 箔を高温の純水中で煮沸する処理
耐水和性試験 水和処理に対する箔の安定性を評価する試験
極低圧用
化成箔
定格皮膜耐電圧(Vp)が、 7.1V未満の化成箔
(定格皮膜耐電圧(Vf)が、 7.6V未満の化成箔)
低圧用化成箔 定格皮膜耐電圧(Vf)が、7.6V以上170V未満の化成箔
中高圧用
化成箔
定格皮膜耐電圧(Vf)が170V以上の化成箔
陰極用化成箔 表面に化成処理を行なった陰極箔(注)

(注)陰極用化成箔の皮膜耐電圧は「JCC陰極用化成箔試験法」を適用する